【角頭歩戦法】角交換四間飛車との比較①
~角頭歩の何が良いのか~
以下3つの記事でざっくりと先手角交換四間飛車図1の局面では▲6五歩が難しい局面になることを記述しました。
今回記事では角頭歩戦法の陣形について紹介します。
図1 先手角交換四間飛車例1
勿論この局面で攻められないから"角交換四間飛車はダメ"というわけではありません。駒組を進めてほかの攻め方が多数存在します。ですがここでは角頭歩について語りたいので角交換四間飛車の考察はここで終了します。
図2は先手角頭歩の一例。
図2 先手角頭歩例1
図1と図2は似ていますよね?どちらも34手目の局面になります。
大きな違いは
①先手▲8六歩が突いてあること。
②先手飛車が6九(6筋)にいること。
その分後手は地下鉄飛車に構えている状態です。
この2つの違いにより角頭歩陣形には角交換四間飛車にはない以下メリットがあります。
・7五の地点に桂馬が効いている。
・後手居飛車の8筋歩突きが自陣から1手遠くにある。
⇒相手の攻めが遅くなる。8筋から簡単に攻められない。
・こちらは飛車が8筋にいる必要はない。
⇒6筋の攻めに飛車が参加できる。(攻め駒4枚)
図1図2は似た局面です。図1では▲6五歩が成立しませんでした。
図2はどうでしょう?
実は図2では▲6五歩突きが成立するのです。
更に相手からの8筋歩突きも耐えられる陣形になっています。
それを次から説明していきます。
続く
👆のブログで相手が角道を開けてこない後手番振り飛車戦法も研究しています。ぜひ興味があればご覧ください。