【角頭歩戦法】対振り飛車～対向かい飛車～②

前回の記事では後手角交換拒否向かい飛車の急戦について研究しました。

今回記事では後手向かい飛車持久戦時の先手からの仕掛けを見ていきます。

前回記事図2から、△８二玉▲３六歩△５二金▲５八金△６四歩▲３七桂△７四歩▲４六歩△６三金(図10)

後手は囲いを固めて高美濃まで進める。先手は桂馬の活用を図る。狙いは飛車のコビンとなる４筋や角頭の３筋となる。

図10から、▲２五歩△同歩▲同飛△２四歩打▲２九飛△５四歩▲４七銀△１三桂▲３五歩△２三飛(図11)

先手桂を跳ねれば▲２五歩突きから一歩交換ができる。後手は３三に角がいるため△３三桂と跳ねれない。先手桂頭を守る▲４七銀から▲３五歩、これを△同歩とすると▲４五桂～▲３四歩の筋があるため後手は△同歩ととれない。

図11から、▲３四歩△同銀▲３九飛△３五歩打▲３二歩打△２五桂▲同桂△同歩▲３一歩成△４五歩(図12)

先手は３筋の歩を切り、▲３二歩打からと金を作りに行く。地味なようだが飛車角が近いので有効となる。▲３九飛を入れずに▲３二歩でもよいが後手の歩を打たせて歩切れにする狙い。

図12から、▲３三角成△同飛▲２二角打△４三飛▲４五歩△同銀▲４四歩打△５五角打▲９八玉△４四角(図13)

と金ができれば次の▲３二と～▲４四角で一方的に攻め込まれるので△４五歩から角を捌きに行く。先手の角打ちが先手になり飛車にあてる。後手△５五角打は痛いようだが銀冠が端に強いので▲９八玉で何ともない。

図13から、▲同角成△同飛▲２二角打△３四飛▲４六桂打△同　銀▲同銀△４四角打▲同角成△同　飛▲４七歩打(図14)

先手はしつこく角打ちから飛車を追い回す。銀取りに対して▲４七歩打で受けておけば後手は飛車を活用できない。

図14では先手の飛車は成り込めるのに対し後手の飛車は角打ちや銀の繰り出しで追われることになる。図14は先手優勢の局面といえる。

・▲３六歩～▲３七桂～▲４六歩と構え、４四の地点や角頭を狙う。

・後手は３三角がいるため△３三桂と跳ねれない。▲２五歩突きから一歩交換する。

・一歩交換すれば▲３五歩△同歩▲４五桂は狙い筋のため３筋から仕掛ける。

・３筋の歩が切れれば▲３二歩とと金を作りにいく。

おわり

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