【角頭歩戦法】△5四角打ちへの対応2～後手持久戦から△５四角～
前回記事では前回記事図3から①９四角と逃げた際の変化を見ていきました。
今回は②５四角と引いた時の変化を見ていきます。
【②△５四角の変化】
前回記事図3より、△５四角▲６六歩△２二玉▲６五歩(図1)
先ずは後手角道を止める▲６五歩で位を取る。後手これを嫌って▲６六歩に△６四歩は▲６五歩△同歩▲７六銀で手順に銀を繰り出せる。
図1から、△７四歩▲１六歩△７五歩▲６七金△４四歩▲６六金△７二飛▲４六角打(図2)
後手の△７四歩に銀が繰り出せなくなると焦って▲７六銀としてしまうと、△７五歩▲同銀△７六歩打があるためここでは上がらない方が良い。後手の角道さえ止めれば左金を繰り出せる。▲６六金に対し次の▲７五金を防ぐには△７二飛打の一手だが、そこで▲４六角打で後手の右香を狙う。
図2より、△７三桂▲２八玉△１四歩▲７八銀△７一飛▲５六歩△４五角▲６七銀(図3)
後手△７三桂に対し▲７四金とでれそうだが、△６五桂と跳ねられ金桂両取りがかかってしまう。おとなしく自陣を整備して銀を▲７八銀～▲６七銀と遊び駒を活用していく。
図3はお互い金銀２枚で囲い、明確な攻めがなく互角の局面となる。後手が一歩持っている分やや後手が有利なようにも見えるが、先手側には▲７八飛と桂に紐をつけて、▲７五金と歩をとる筋がある。
以上より前回記事図3より②５四角と引いた時は互角の局面になる、すなわち角頭歩に対して△５四角打は先手が互角以上に戦えるということで結論づけたい。
次回は△５四角打から後手が７筋桂頭攻めで仕掛けてきたときの変化を見ていく。
つづく。
