【角頭歩戦法】△５四角打ちへの対応9～7三銀型4筋逆襲1～

今回記事では△５四角打～△７三銀と繰り出し、４筋を逆襲する形を見ていく。

初手図から、▲７六歩△３四歩▲８六歩△８四歩▲２二角成△同　銀▲７七桂△３三銀▲６八飛△５四角打▲３八銀△７六角▲７八金△６二銀▲８八銀(図1)

初手からは△５四角打の変化で今までの記事で記載した通りの進行となる。後手が△７四歩を突かなければ▲８銀と上がる。

図1から、△４二玉▲４八玉△７四歩▲８七銀△５四角▲６六歩△７三銀▲６五歩△３二金▲６七金△５二金(※)▲３九玉(図2)

後手の△７四歩を見て▲８七銀と上がって角を追い払い▲６五歩で角道を止めてから▲６七金と上がる。△５二金と上がった変化を後に△６二飛と回る手を見越している。これとは別に△７二金と上がり△８五歩から８筋逆襲する変化は別の記事で紹介する。

図2から、

①△６二飛として４筋逆襲

②△３一玉として囲いを進める

二通りを見ていく。

図2から、△６二飛▲８五歩△同　歩▲同　桂△８四銀▲９六銀△９四歩▲４六角打△６四歩(図3)

後手４筋逆襲を見て△６二飛と回ればすかさず▲８五歩と突く。△同歩に代わって△８二飛は▲８八飛△８五歩▲７六銀△８六歩▲８五桂△８四銀(△７五歩は▲５五角)▲５五角(変化図1)で８筋を突破できる。先手の▲５五角や▲４六角打は常に狙い筋としてあり、７三銀がどいたら特に狙いところとなる。

また、途中△８四銀で△８二飛は▲８六銀△６五角▲７三桂成△同桂(△８六飛は▲７七金で飛車角両取り)▲７七金(変化図2)で▲８三歩打～▲６一角打や▲４六角打を狙って先手が良い。

図3から、▲同　歩△９五歩▲６三歩成△同　飛▲９一角成△９六歩▲８一馬△６四飛▲８二馬△６五飛▲５六香打(図4)

後手端の銀を取りに行くが無視して▲９一角成を狙う。▲９一角成とすれば後は飛車を追い回して先手優勢の局面となる。

途中△９五歩に代わって△７三桂は▲同桂成△同銀▲６六桂△６五角▲７五歩打△８二飛▲７四歩△６四銀▲同角△８九飛成▲７三歩成(変化図3)で後手龍をつくるが桂だけでは攻めが続かず、先手優勢。

図4から、△７七銀打▲５五馬△６八銀成▲６五馬△同　角▲６八金△８八飛打▲７八歩打△７六角▲８二飛打(図5)

図4はすでに先手優勢の局面だが、少し進めて図5となる。△７七銀打から龍を作りに来るが先手陣形は固く、大駒だけでは崩せない。▲７八歩、▲６九歩が効くのも大きい。対して後手陣は飛車があればすぐに崩れるためやはり図５は先手優勢の局面となる。

①△５四角打で△７六歩を突かなければ▲８七銀～▲６五歩で角道を止めて、▲６七金とあがる。
②後手が△６二飛から４筋逆襲を見せたらすかさず▲８五歩と突く。
③▲５五角や▲４六角打は常に先手の狙い筋。特に後手の７三銀がどいたら▲４六角打を狙う。

次回は図2から②△３一玉として囲ってから４筋を攻める変化を見ていく。

つづく。

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