【角換わり筋違い角】狙い②～飛車先交換から△３五角打ちの対応～
今回記事では角換わり筋違い角の基本図から居飛車変化の狙いを紹介します。
基本図から、△７二銀▲３四角△３二金▲２五歩△６四歩(図1)
前回記事では基本図から△７三銀と上がったが、８三の地点に隙ができてしまい
向かい飛車にされて８筋を受け切れなかった。
よって後手は△７二銀として８筋に備える指し方をせざるを得ない。
△７二銀に対しては向かい飛車で突破するのは難しく、先手は▲２五歩から居飛車に構える。
後手△６四歩は少し悠長な手で、△３三銀と上がるべきだった。
図1から、▲２四歩△同 歩▲同 飛△３五角打▲２五飛(図2)
本来の(▲３四角がいない)角換わりであれば、図1から飛車先を交換すると△３五角打ちで先手が悪くなる。
しかし角換わり筋違い角では図1から飛車先交換ができてしまう。
すなわち△３五角打に対しては▲２五飛と下がることで逆に後手が困っている。
一見△５七角成が見えるが・・・。
図2から、△５七角成▲４三角成△４七馬▲２二飛成(図3)
▲４三角成に①△同金は▲２二飛車成、②△６三銀は▲５三馬。
いずれにせよ後手陣は崩壊している。
図3から、△同 金▲４二銀打△６二玉▲５三馬(図4)
図3から龍を同金と取ってしまうと即詰み。よって図3からは△４三金と馬の方を取るしかないが、▲１一龍と香を拾って次の▲４八香打や▲２一龍で桂馬を拾って攻めが続く。
角換わり筋違い角は従来の角換わりと同じように△３五角打ちは効かない形となっている。
次回記事では飛車先交換した際に△３五角打に代わって△２三歩打と収める展開を紹介する。
おわり。
