【角換わり筋違い角】対一直線腰掛銀①～▲８八飛に△４二玉～
今回は角換わり筋違い角に対して後手一直線に腰掛銀を目指してきたときの変化を見ていく。
初手から、▲７六歩△８四歩▲２六歩△８五歩▲７七角△３四歩▲６八銀△３二金▲２五歩△７七角成▲同 銀△２二銀▲４五角打(図1)
図1までは角換わり筋違い角の進行となる。後手が本譜以外の手を指せば先手は飛車先交換し、一歩手持ちにして戦える。
図1から、△７二銀▲３四角△６四歩▲５六角△６三銀▲６六歩△５四銀▲８八飛(図2)
後手が一直線に銀を繰り出し腰掛銀に構えてきたときには▲８八飛と向かい飛車に構える指し方がある。
図2で後手の最善手は△７二金だが、先ずは他の手(今回は△４二玉)を指してきたときの変化を紹介する。
図2から、△４二玉▲８六歩△５五銀▲８五歩△５六銀▲同 歩△４五角打▲８四歩△５六角▲５七歩打△４七角成(図3)
後手△４二玉に対し、▲８六歩で当然△同歩は▲８三歩打があるのでこの歩は取れない。
△５六銀で角を狙いに来るが構わず▲８五歩で取り込む。角を取られて△４五角打で馬を作られるがこれも構わず▲８四歩で突き越す。
８三の地点を守るには△４五角～△５六角成だが、先手は角を追い回し▲８三歩成を目指す。
図3から、▲３八銀△７四馬▲８三銀打△３八馬▲同 金△６二飛▲７二銀成△同 飛▲８三歩成△６二飛▲３六角打(図4)
▲３八銀で△７四馬以外なら▲８三歩成がある。▲８三銀打で後手は馬を切るしかないが△６二飛で▲７二銀成と成捨てて▲８三歩成を実現させる。
図4は先手銀損ながらと金を作り、飛車成も見えている。まだ互角の局面ではあるが先手がやや指しやすいのではないかと思う。
次回は図2で△３二金と上がった変化を見ていきたい。
つづく
