【角換わり筋違い角】狙い④～UFO銀③～
～前回記事の続きから～
今回の記事では角換わり筋違い角
先手UFO銀VS後手早繰り銀の構え(前々回記事図3)から、
③△４二角打と攻防に利かす場合の変化を見ていく。
【③△４二角打と攻防に利かす手】
前々回記事図3から、△４二角打(図8)
後手は△４二角打で２三及び７五、８六に角で睨み、攻防に働かせる。
図8から、▲６七角△７五歩▲同 歩△同 銀▲７六歩打△８六歩▲７五歩△８七歩成▲６八銀(図9)
後手の△４二角打に対しては▲６七角と上がり、７筋の攻めに備える。後手予定通り△７五歩から斜め棒銀を仕掛ける。
△８六歩に▲同歩と応じると後手の銀が捌けてしまい後手が良くなる。▲７五歩と銀を取り込み、△８七歩成に▲６八銀と下がるのが好手となる。
図8では後手と金攻めが成立しているが、▲６七角とあがった効果で角取りにならず、意外とと金が重くなっている。
図9から、△７八と▲同 角△８八飛成▲２四歩△同 歩▲７九金(図10)
図9で△７八とでと金を捨てて、龍を作るのが早いが８九の桂馬に角の紐がついているため後手はこれ以上攻め込めない。▲７九金で龍を引くしかなく、歩三枚だけでは攻めが繋げられない。
図10から、△８四龍▲２三銀打△３一金▲８八歩打(図11)
２四の地点は角が利いているが、銀が手に入れば▲２三銀打で攻めが成立する。
△３一金に▲２二歩打や▲３四銀直が楽しみだが、焦らず一度▲８八歩打すれば後手からの攻めをシャットダウンして完封となる。
図8の時点では８筋を攻め込むことはできないが、後手の仕掛けから銀を得ることでカウンターを決められる。
今回の記事で角換わり筋違い角の主な狙い
①向かい飛車で８筋逆襲
②飛車先交換から△３五角打ちの対応
③飛車先交換から端攻め
④速攻UFO棒銀
を記述した。
次回からは角換わり筋違い角の細かい変化を見ていきたいと思う。
おわり
