【△３二銀戦法】対四間飛車角道オープン型(向かい飛車)
前回記事では角道オープン型四間飛車に対する△３二銀戦法の指し方を見ていった。
今回記事では角交換後、向かい飛車にしてきた場合の指し方を見ていく。
前々々回記事図1から、△３四歩▲７八銀△７七角成▲同 銀△６四歩▲８八飛△７四歩(図1)
今回先手は△６四歩に４筋は相手をせずに▲８八飛で向かい飛車に構えてくる。これに対しては△７四歩で逆棒銀に備えて桂馬を跳ねるスペースを作っておく。
図1から、▲２八玉△２二玉▲６六銀△６三銀▲７七桂△５四銀▲９六歩△９四歩(図2)
先に図1から先手仕掛ける手順で▲８六歩は、△同 歩▲同 銀△７三桂▲７七桂△２二角打▲６六角打△同 角▲同 歩△６五歩▲同 桂△同 桂▲５五角打△８七歩打▲同飛△７七桂成(参考図1)
参考図1は飛車を取り合えば銀取りがかかる後手の方が有利な局面となる。
よって図1で先手は▲２八玉～▲６六銀～▲７七桂で形を整える。後手は角交換振り飛車に対しては腰掛銀に構える形が良い。
図2から、▲３六歩△７三桂▲４七金△６五歩▲同 桂△同 桂▲同 銀△同 銀▲５五角打△３三角打(図3)
先に図2から先手仕掛ける手順で、▲７五歩△同 歩▲８五桂△３三角打▲７八飛△６五歩▲７五銀△７七歩打▲７九飛△８五飛(参考図2)
▲７五歩も角交換振り飛車で仕掛けの常套手段だが、△５四銀型であれば△３三角打～△６五歩の切り返しで無理攻めを咎めることができる。
よって本譜で先手は駒組みを進めていくが、△５四銀-△７三桂型を組めれば△６五歩から後手から仕掛ける手順がある。桂得になれば飛車を取り合う図3の展開は後手が有利な局面だ。
以上より、先手の角交換向かい飛車に対して先手からの仕掛けは無理攻めとなり、後手は△５四銀-△７三桂を組んでから△６五歩の仕掛けで後手が良くなることが分かった。
おわり
