【△３二銀戦法】対三間飛車～ノーマル三間飛車～
今回記事では△３二銀戦法に対して先手ノーマル四間飛車を採用してきたときの指し方を見ていく。
前回記事図1から▲５六歩△５四歩▲４六歩△７四歩▲３六歩△２三銀▲５七銀△３二金▲４五歩(図1)
先手がノーマル三間飛車を採用してきたときは後手先ずは銀冠を目指す。先手は右銀を▲５七銀と中央に繰り出し、▲４五歩から将来▲４六銀と出る狙い。
図1から、△７二飛▲３七桂△７五歩▲同 歩△同 飛▲４六銀△５二金▲２六歩△７六歩打(図2)
後手は一旦銀冠まで囲えれば△７二飛で袖飛車に構えて７筋の交換に迫る。△７二飛に角を引くようであれば一旦△５一金や△５三銀から囲いを固めてから６筋の歩を伸ばし、角を捌けば後手が良くなる。
本譜は後手に７筋の交換をさせて、後手から△７六歩と抑える。
図2から、▲８八角△５三銀▲２七銀△８六歩▲同 歩△６四銀▲３八金△４二金(図3)
先手は将来▲６七金と上がり７筋を逆襲する筋を残すため左金は囲いにつけずに銀冠を完成させる。
対する後手は△５三銀～△６四銀に角頭の８筋を突き捨て、△４二金で銀冠を固めて後手の陣形は完成する。
図3までくれば先手陣は囲いも固く不満のない展開となる。ここから先手手待ちしたときに仕掛けていく手順を見ていく。
図3から、▲９六歩△５五歩▲６五歩△同 飛▲６七歩打△８七歩打▲６六角(図4)
後手△５五歩から仕掛ける。取り込まれれば銀をぶつける手があり、△４九銀打や△６九銀打、△８七銀打などがあり先手不利となるので▲６五歩から反発してくる。
△同飛に歩を持てば△８七歩打が狙いの一手となる。
図4から、△同 飛▲同 歩△８八歩成▲７六飛△９四角打▲８五歩△同 角▲７二飛成△５八角成(図5)
▲６六角で飛車先を止めてくるがばっさりと△同飛で飛車を切ってしまう。△８八歩成が継続手で▲同飛は△７九角打があるので▲７六飛だが△９四角打が金の位置を咎める一手となる。飛車は渡せないので飛車が走るが、金を取りながら馬を作り、図5は後手優勢の局面となる。
ノーマル三間飛車に対しては以下の方針で指していく。
①囲いは銀冠を目指す。
②△７二飛から７筋を飛車先交換し、△７六歩打で抑える。
③△６四銀-△４二金で後手の陣形を整える。
④先手仕掛けてこなければ△５五歩から銀交換を狙う。
おわり
