【角換わり筋違い角】対一直線腰掛銀②～△７二金から△８五歩打～
今回記事では前回記事につづき、角換わり筋違い角に対して一直線に腰掛銀に構え、先手向かい飛車に振る変化を研究していく。
前回記事図2から、△７二金▲８六歩△同 歩▲同 飛△８五歩打(図1)
前回記事では△４二玉に対する指し方を見ていったが、今回は８筋に備え△７二金と上がる変化となる。これでも▲８六歩と突く手がある。
△同歩▲同飛に①△８五歩打②△８四歩打③△同飛が主に考えられる手だが、今回記事では△８五歩に対する指し方を見ていく。
図1から、▲８三歩打△同 金▲８五飛△８四歩打▲８三角成△同 飛▲８八飛△４二玉▲９五金打△８二飛(図2)
△８五歩には▲８三歩打が攻めの継続手となる。△８六歩で取り合いは先手が先にと金を作り、金に当たるため先手が良くなる。かといって△同飛は▲同角△同金▲８五飛で先手が飛車を持ち、金取りで手番を握れるためやはり先手が良い。
よって▲８三歩打に△同金の一手に、▲８五飛で次に▲８三角成があるため△８四歩と打たざるを得ないが、それでも▲８三角成がある。
一旦▲８八飛と下がり、次に▲９五金打で筋悪な手だが８筋が受からなくなる。
なお、本譜△４二玉に代えて△８二飛も▲９五金打(or▲７五金打)で本譜の進行と同様だ。
図2から、▲８三歩打△６二飛▲８四飛△９四歩▲８二歩成△９五歩▲７二と△同 飛▲８一飛成△９二飛▲８四歩打(図3)
図2から、▲８三歩打に代えて▲８四金は△６一角打で粘られ、飛車先の金が重くなる。▲８三歩打で後手の飛車を横にずらし、▲８四飛と走る手が軽快な攻めだ。
△９五歩で金を取られるが無視して▲８二歩成～▲７二とで▲８一飛成が実現する。
図3は角金と桂の交換になっており、先手駒損だが飛車の働きに大きな差が出ており、互角の局面となっている。
△８五歩打の変化は互角の局面で戦えることがわかった。次回は図1の△８五歩に代わって△８四歩打の変化を見ていく。
つづく。
